ごあいさつと作品の説明
クリスマスLOVEツリー」は、私がここ20数年取り組んでいる「ハート集結シリーズ」の9作目となります。「ハート集結」とは人の心を集めるという意味であり、作品は多くの人の手を借りて、心と心の交流を通じながら作り上げられていきます。人と人がお互いに近づき、人がアートに近づき、アートも人に近づくという独自の制作過程は人間のドラマでもあります。 今回のテーマは“愛の伝承”。人を愛する心は人間の原点でもあります。愛情を注ぎながら授乳する姿を連想させるものとしておしゃぶり・哺乳瓶の乳首を素材に選びました。20万個の素材の提供を呼びかけ、波紋のように広がり、たくさんのボランティアの手によって国境を越えて集まってきました。つなげられた素材は無数の「愛」を、8,000個のライトの連なりは「伝承」を意味します。 愛に包まれて育った子供たち
が作る平和な社会、明るい未来のために、親から子へ、孫へ、そして社会へ、世界へ、愛を伝承していきたいという願いを込めて作品を作り上げました。 クリスマスツリーの由来のひとつに、古代劇に登場する木であったというものがあります。人類創世の物語の中で、楽園の中にあるシンボルとしての木は、善悪を知る木であり、生命の象徴でもありました。この木が劇の終了後も保存され、民家に飾られたり、公共の場に置かれたりしたのがクリスマスツリーの始まりとされています。 多くの皆さんの力を借りて完成した「クリスマスLOVEツリー」は、残念ながら皆さんの家々を回ることはできません。ですから、どうぞ見に来て、幸せを自分の家まで運んでいってください。この木は人々の幸せを望む木であり、平和を祈る木です。 この木を見たすべての人が、愛に包まれ、幸福になりますように。そして、平和を祈る明るく温かな光が世界中に届きますように。人と人との“輪”が、平和の“和”の道につながることを願い点灯する「クリスマスLOVEツリー」を一人でも多くの人にご覧いただきたいと思います。 今回のプロジェクトは、ご賛同いただいた方々からのご協力とご協賛、そしてボランティアの方々の手によって作られています。「ハート集結シリーズ」の制作過程は人間のドラマでもあり、「クリスマスLOVEツリー」は、福岡の地でドラマが始まり、国境を越え多くの人々の協力によって完成しました。このプロジェクトに携わってくださったすべての人がこのドラマの出演者です。福岡から日本全国へ、世界へ向けて、クリスマスLOVEツリーのメッセージを発信できることを嬉しく思います。皆様に心よりお礼申し上げます。
林 世宝