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林世宝チェルシー個展:桜物語

Elga Wimmer PCC Gallery

オープニング パーティー: 2007年6月14日(木) 6:00-8:00 PM

ギャラリー営業時間: 火曜日〜土曜日 12:00- 6:00PM

天時、地利、人和 (∞無限大): 桜物語  

「天時・地利・人和」とは中国の孟子が戦いに勝利するために必要な3つの条件をあげたもので、中でも重要なのは人和であると言われています。林世宝はこれを自分の絵画論に取り入れました。天と地は自然を現し、人間もまた自然の中に存在するものであり、何より大切なのは「以和為貴(和を以って貴と為る)」であると。すなわち人間の和、自然と人間との和が一番大切であり、和はやがて平和や幸福、豊かさをもたらすということを表現しています。  「天時・地利・人和」のシリーズは2003年より制作され、今回の作品は桜をメインにとりあげられています。アメリカと桜といえば、1912年に日米友好60周年を記念して日本から国花である桜3000本がワシントンに送られたのは有名な話です。この桜が今では全米に根付き、各地で桜祭りが開催されるほどに至っています。アメリカの気候と大地が桜に合っていたわけで、毎年アメリカの人々を喜ばせるほどになった日本の桜外交は、自然と人を大切にして大成功した例といえるでしょう。戦争のポイントを言った孟子の知恵「天時・地利・人和」は外交のポイントとも一致しているように思えます。アメリカが武器ではなく花を色々な国に贈れば、世界はもっと平和になるのではないでしょうか。手もまた外交のポイントであり、三局面@握手、A拍手、B別れの挨拶を表現しています。桜物語は古い智恵を新しいアートに取り入れながら、自然と人との共存、国交と平和を考えた作品です。 作品に「円」が多く描かれていますが、「円」は林世宝のアート表現の原点です。「人間の心の最高の境地は円である」というのが彼の信念であり、「円」は人間が作ったものではない自然の形のシンボルであり、永遠の形なのです。「円」には、太陽のようにみずからパワーを出す力があり、人間もまた「円」を求めていると彼は言います。円に近づくと心は静寂、円満になり、浄化されていきます。また、矢印には信念と一方通行という両方の意味が含まれています。「人生は進むしかない」、「一回きりの人生、一方通行の人生」を表し、強く生きていくシンボルでもあります。Go ahead→, Going up↑。一度きりの人生を自然のままに、円満に向けて進んでいきたいという思いが作品に込められています。

林世宝



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